TL-750 開発スト-リ-      どんな仕様がいいの!

製品開発には、基本コンセプトつまり性能 ・仕様が求められる。いくら良い望遠鏡でも価格が高くてはいけないし、また安価でそれなりの性能では、購入する側からすると今一、選択肢に魅力がわかない望遠鏡になってしまう。


TL-750 開発スト-リ-    今までの望遠鏡との違いは!

まったく新しい望遠鏡なのだから、今までの仕様・性能ではいけないのは当然、といってあまりに「キバツ!」だと、実現にコストだけでなく本当に出来るのかに行き当る。そこですでにある望遠鏡の性能・仕様を違うアプロ-チで開発していくのが、いいように思う、これはいくらPCの前で考えてもだめで、工場で組立てながらや、検査 ・ 調整はたまた梱包したりしているとき--- または皆がいなくなって静かな工場の作業台なので発想されるのが多々ある。または休日、工場で遊び半分の時、生まれるのである。


TL-750 開発スト-リ-     「Leotax-133 」 てなに!

開発にさいして 「 Leoatx-133  」という望遠鏡があった、これが生産終了という、よくある事情で急きょ開発に着手したのが実際であった。基本設計はもちろん当社で!部品ならびに組立てはコスト面を考えると海外生産となった。 国内ですべて完成品ならば「手にとるように」生産ラインが把握出来るのだが、海外となるとそうはいかない。特に光学関係は妥協出来ないので、海外工場まで出向き当社の基本コンセプトを理解いただくのが文化・生活感の違いがあるため一番苦労したところであった。 またその場で設計変更したり柔軟に対処したのが大変だったが、技術面からは「面白かった」。



TL-750 開発スト-リ-      その後

 TL-750望遠鏡の設計段階で接眼鏡、天頂プリズム(ミラ-)を最初から内蔵?しておけば、使い勝手も初心者向きと考えた。しかし天頂プリズム(ミラ-)を内蔵して、使用・不使用の切換えは数か月思考錯誤したものの不可能となり、最初から(天頂)ミラ-を内蔵させることにした。もちろん結像が左右反転になることを考慮しての結論であったがやはり異論があり、ピント遊動範囲を再調整して地上接眼鏡(T-18)を付属することになった。これでいいだろうと思ったが既存アイピ-ス構成では高倍率ではないと第三者から指摘され、結像に影響ない2☓バ-ロ-レンズを内蔵しながら、まさにその「すきま?」間隙をぬってム-ングラスを収めることに成功し、プロジェクトメンバ-3名が始動・立ち上てから「 2年半 」をかけ製品化された。